- 猫
- 雑種(サビ猫)
- 5歳
- 3.5kg
- 病名/ネックリージョン
- 薬名/インターベリー
一見すると歯周病のような症状で歯肉炎を既に認めている場合であれば、口臭もあります。
歯の根元がグラグラになり不安定になることで食事の際に痛みを伴うため、痛くない方でばかり食事を咀嚼する様子を認めることがあります。
定期検診で病気が発覚しました…
最初はワクチン接種をしている病院で定期検診の際に全身チェックをしてもらい、歯肉が赤くなっていることから疑われました。
歯のぐらつきも認めており、獣医師からどちらか片側でばかり咀嚼していないか、痛がる様子があるかどうかと問診を受けた結果、麻酔下でレントゲンを撮らないと確定診断にはならないが、これだけの所見が揃えばネックリージョンで間違いないとのことでした。
猫特有の病気とのことでした。そんな病気があるということを知らなかったので、驚いたというのが一番の感情でした。
そのままにしていても、歯が抜けたり骨に完全に吸収されてしまうまでの間、ずっと痛いだけで治らないそうで、痛みを取る為に抜歯するのが第一選択とのことで、少々驚きもしましたが、猫がこれからストレスなくご飯を楽しむ為ならしょうがないと思いました。
治療方法
対症療法として病変のある歯の抜歯のみで、ネックリージョン自体の治療に薬は不使用でした。その後、歯周病予防の為にインターベリー(イチゴの遺伝子を組換えた薬剤)を使用しました。
術後、獣医から新しい予防薬が出たとのことで提示されたことがきっかけ
1ヶ月間、3日に1回のペースで使用。散剤で、一回分ずつ水道水2~3滴に溶かしてペースト状にしたものを猫の歯肉に塗る。1ヶ月間使用した後は1年間効果が持続するとのことで、以降の期間は経過観察している。
歯肉の腫れや口臭が一切無くなり、以前よりも歯肉が健康的な色で引き締まった。
使用開始から1週間程でなんとなく歯肉が引き締まってきたように感じた。原因不明の病気に対する予防薬なので完治ではない。
再発する可能性もあるので心配です
抜歯とは言え、全身麻酔をかけて1日がかりで治療するので、やはり心配でした。
抜歯した部分は縫っていて、抜糸できるまではご飯を少し食べにくそうにしていたので、心配とまではいきませんが気になっていました。
ですが手術を乗り越えてしまえば、あとは口腔内を清潔な環境に保ち歯周病予防に努めるだけなので、そういった点で述べるのであれば、内科疾患よりも目に見える分、安心感はありました。
ただし、原因不明である以上、別の歯で再発する可能性もあると説明を受けているので、多少の不安は残っています。
定期検診できちんとチェックしてもらうこと!
これは猫特有の病気で歯周病とはまた異なる機序で発生しています。
私自身も、過去に猫を飼ったことがありましたが、獣医から説明を受けるまでは知りませんでした。
どのような猫もなり得る病気ですし、一度なると別の歯で再発する可能性がある原因不明の病気です。
猫が楽しみにしているご飯の時間が苦痛にならないように、口の中の環境を良い状態に保つのも飼い主の仕事だと思います。
猫の歯磨きは協力してくれなくて難しいです。
お口の匂いが気になる猫ちゃんは多いのではないかと思いますが、歯周病だけではなく、こういった病気もあるということを知って、定期検診の時にきちんとチェックしてもらうことを強くオススメします。