- 犬
- ミニチュアシュナウザー
- 7歳
- 8kg
- 病名/自己免疫性溶血性貧血
- 薬名/免疫グロブリン製剤
愛犬が自己免疫性溶血性貧血という病気に・・・
昼までは元気でしたが、夜に嘔吐し、ぐったりしていました。普段は抱っこを嫌がるのに、大人しく抱かれたため、かなり体調が悪いのかと心配しました。
嘔吐以外は特に目立った症状が無かったため、その日は一晩様子を見ることになりましたが、翌朝もふらふらしていて、明らかに様子がおかしいため、病院へ連れて行きました。
その段階では、血液の病気だとは思いもしませんでしたが、病院で先生が口や目をチェックすると、本来ピンク色のはずの部分が白くなっていたそうで、血液検査をすることになり、その結果、病名が分かりました。
自己免疫性溶血性貧血の治療方法
本来は自分を病気から守るはずの免疫機能が、自分自身の赤血球を攻撃し、壊してしまう病気です。
血液中の赤血球濃度が急激に低下し、死に至る確率が高いそうです。
免疫機能の暴走が原因ですが、なにがそのきっかけになったかは不明です。薬やワクチンが原因となることもあるようです。
免疫グロブリン製剤を点滴で数時間かけて投与してもらいました。投与中に急変して亡くなることもあるため、投与中はずっと付きっきりでした。
薬の投与後、徐々に赤血球濃度が上昇しました。
2、3日後から効果が出始めました。完治のない病気と言われていますが、発症から2年たった今は赤血球の数値にも問題なく元気に暮らしています。
他の病気や再発が気がかりです
生存率のとても低い病気のため、今元気に生きてくれていることに、ただ感謝です。
病気の間は、薬、点滴、入院等も含めかなりのお金がかかりましたが、後悔はありません。
ただ、完治することはなく、今後もどのタイミングで再発するか分からないため、日常生活で注意するべき事がたくさんあるのは、辛いです。
特に、ワクチンを打てないため、散歩に連れ出せないのが、残念です。
また、薬の摂取が再発の引き金になることもあるので、出来るだけ他の病気にならないよう、気をつけています。
基本的に免疫グロブリン製剤は一度しか使用出来ないため、今後は使用できません。
再発した場合は、ステロイドと免疫抑制剤を投与後、効かないようであれば、輸血になると思います。
ペットの病気に備えて情報収集を!
生存率のとても低い病気ですが、元気になって日常生活を送れている犬たちもいますので、希望を捨てずに治療にのぞんで欲しいです。
免疫グロブリン製剤の投与や輸血をしてくれる病院は限られていますので、今の病院で対応してもらえるか、確認しておいた方が良いと思います。
また、とても進行の早い病気ですので、数値が改善されない場合には、速やかに次の治療に移る決断力も必要になります。
迅速な決断が出来るよう、情報収集をしておくことが大切になると思います。